異常な1年が終わろうとしている。2020年、コロナウイルスの世界的流行により、生活は一新した。授業はオンラインになり、入学式や卒業式は映像配信、体育さえもオンラインで行うことがあるくらいだ。これまでなら、すべてが対面、オンサイトだった。個人的にはオンラインのメリットを感じている。コロナ禍になる前の授業は、集中できてもできなくとも、内容が理解できてもできなくとも、私個人の事情には関係なく終わった。復習しようにも、方法は自分のノートと友人に聞くことだけで、先生に連絡をしようとはなかなかならないものだ。しかし、オンラインになってから、特にオンデマンドの授業では、自分が理解できなければ、理解できるまで何度も視聴することができた。理解できないところだけ視聴するという方法をとることもできる。授業の履修方法の自由度が高まった。重い課題があれば、一定期間はその課題に集中し、課題が終わり次第、オンデマンド授業をまとめて受けることもできる。自由度が高まった分、学生の責任も増えたとは感じる。授業に関する連絡を見逃さないようにアンテナを常に立てておかないといけない。身になっているかどうかは別として、授業を見なくともその場しのぎでなんとかなるものもある。課題が増えるのは仕方のないことだろう。学生が授業を履修したかどうかを判断する最も簡単な方法のうちの一つであるのだから。課題が増えたために、1年生はとても苦労したのではないだろうか。周りに共に勉強する友がいない。あるのはオンライン授業と課題のみ。サークル活動も思うようにできなければ、アルバイトもなかなか見つからない。キャンパスに行っても人はあまり居ない。夢に描いたキャンパスライフとは何だったのだろうかと思い悩む人もいただろう。メリットもデメリットもあったコロナ禍だった。皆さんはどのように感じているのだろうか。2021年、コロナウイルスが収束し、賑わう慶應義塾のキャンパスを見たいものである。
塾風満帆
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