慶應義塾評議員会にて、伊藤公平教授が新塾長として選任された。任期は4年間で2021年5月28日から2025年5月27日までだ。塾長の交代に伴い、長谷山彰前塾長と伊藤公平新塾長のオンライン記者会見が4月26日に開催された。現在(2021/05/28)も慶應義塾のウェブサイトから記者会見のダイジェスト映像を視聴することができる。伊藤新塾長はダイジェスト映像では9分間ほどの所信表明をしている。半学半教や独立自尊などの慶應義塾の理念に触れつつ、慶應義塾のこれからのあり方、立ち位置、目指す方向などを述べていた。
この会見を視聴した理工学部の学生はこう述べている。
「伊藤教授(当時)の講義を履修したことがあるが、理工学の奥深さを知ることのできた有意義な授業だった。所信表明で仰っていたような、より良い社会の形成に寄与できる人間になれるように励みたい。」
伊藤新塾長の担当していた講義は、理工学部では人気のある授業の一つだったそうだ。慶應義塾のYouTubeチャンネルに講義の動画が掲載されているが、学生と親しく接している感じが見てとれる。
また、文学部の学生はこのようなことを述べていた。
「『これからのキャンパスに対する安全な開き方』について、今の世の中に対応できることや、人々の信頼を得ることができるような対応を示すためにも、早急に取り組んで欲しい。塾生だけでなく保護者や教員など、多くの人たちが大学のあり方に不安や疑問を持っている。」
所信表明において、塾生たちが卒業した後も振り返ってみて、当時の慶應にいて良かったと思えるようにしていきたいということを述べている。
一方で、こう感じた学生もいた。
「塾長が交代するということは知らなかった。知らない塾生は多いと思うので、こういった塾内の体制変化や出来事などを慶應義塾の認証システム(keio.jp)内などでより大きく取り上げて欲しい。」
塾長の交代で、これからの慶應義塾がどうなるのか、注目していきたい。
参考