News PICKUP【教授】ChatGPT活用で増殖する「間違った主張を堂々とする素人」

日経経済

「ChatGPT(チャットGPT)」は、人類にとって脅威なのか、福音なのか――。世界中で今、百家争鳴の様相を呈しています。

「無防備に活用すれば、人間の知性の本質に大きなダメージを与えかねない」と警鐘を鳴らすのは、慶応義塾大学環境情報学部の今井むつみ教授。「ChatGPTの登場によって、大人も子どもも、学びのあり方を変革することを迫られている」と言います。

今井教授は、認知科学や言語心理学を専門とする、世界的に著名な研究者。『英語独習法』(2020年刊行、岩波新書)や『算数文章題が解けない子どもたち―ことば・思考の力と学力不振』(22年刊行、共著、岩波書店)、『言語の本質―ことばはどう生まれ、進化したか』(23年刊行、共著、中公新書) など、数々のベストセラーを著した気鋭の論客でもあります。

今井教授が考える、ChatGPTの本質的な問題とは、何でしょう? 実際にChatGPTと「対話」した体験を踏まえ、認知科学と言語心理学の専門家として論点を整理した寄稿です。

ChatGPT活用で増殖する「間違った主張を堂々とする素人」
「ChatGPT」は、人類にとって脅威か、福音か。認知科学や言語心理の観点から、「人間の知性の本質に大きなダメージを与える可能性がある」と指摘するのは、慶応義塾大学環境情報学部の今井むつみ教授。なぜか?