日吉駅から独立館に向かう道に、桜がきれいに咲いている。ここ数日間、桜を背景に写真を撮る人も多くいた。卒業式や入学式に参加した方々が記念に撮っていたのだ。今年は卒業式も入学式も開催された。学部の卒業式は午前と午後に分けて行い、その数日後に大学院の学位授与式が行われた。4月になってから学部の入学式を卒業式と同様に二部制で行い、翌日に大学院の入学式という形で、計6回の式典が行われた。コロナウイルス感染症が収束したわけではないが、式典に合わせるかのように緊急事態宣言は解除され、感染症対策を徹底するための制限をいくつか定めた上で開催できたようだ。記憶違いでなければ、6回とも天候に恵まれていた。今回は、日吉記念館が新しくなってから初めての卒業式や入学式となったそうで、とても貴重である。SNSを見ていると、卒業式や入学式の様子が伝わってくる。卒業式に参加した方々の表情は喜びで溢れ、入学式に参加した方々は希望に満ちているように感じた。卒業式も入学式も、共通点は新しい出発ということだと思う。バックグラウンドを一部共有したメンバーで集まるのか、ほとんど共有していないメンバーで集まるのかの違いだけで、その式典に臨むまでに苦労したこと、楽しかったことなど、様々なことを思い出すのではないだろうか。同時に、式典で語られるメッセージを受け、これからの生活に対する期待、不安、希望などを感じる方もいるだろう。こういう新たな出発が、恵みであると感じる。振り返って思い出した成功例は、成功した感覚を忘れずに物事に取り組んだら良いし、失敗例はこれからの生活で反省を活かすことができる。そもそもこれから何が起こるかは誰にもわからない。ワクワクした気持ちを抱いて、これからの生活に向かうことほど良いことはないだろう。桜も式典の日の青空も、新たな出発を応援している。式典は映像配信もされているため、学部の卒業式から2週間近く過ぎた今も視聴することができる。塾長による式辞はサイトにテキストが掲載されている。式典に参加できなかった方々は映像を視聴してみてはいかがだろうか。式典の雰囲気を感じ、より良い形で新たなスタートを切ることができるだろう。
卒業された方々、入学された方々、おめでとうございます。