SFCの「Open Research Forum 2020」が開催
SFCの恒例行事である「SFC Open Research Forum 2020」が3月1日(月)〜3月12日(金)に行われた。今回は、コロナ禍の影響でオンラインでの開催となり、SFC創設30周年特別企画として「“OPEN EXPERIMENTS”」と称するライブ配信のトークイベントも実施された。(URL:https://openexperiments.jp)
SFC Open Research Forum(ORF)は、SFCの各研究会で行われている研究の成果を一般に公開する場で、毎年11月に六本木のミッドタウンで開催されている。今年度で25回目を迎えるが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で例年とは時期が異なり、オンラインでの開催となった。
オンラインで「公開実験(“OPEN EXPERIMENT”)」のライブ配信も
メインイベントとなった最終日のトークイベント、「“OPEN EXPERIMENTS”」では、「ディープフェイク時代の新しい学問の追求」をテーマに8つのトークセッションがYouTubeでライブ配信され、ゲストスピーカーらによる熱い議論が交わされた。ゲストスピーカーはSFCの教授陣に加えて、日本を代表するアーティストや科学者、建築家など様々な分野から招かれた。
なかにはディープフェイク技術を用いて3名のゲストスピーカーの顔を“フェイク”し、視聴者からは誰が話しているかわからない状態で最も説得的な意見に投票するという実験が行われたセッションもあった。私たちが、その人が話している内容自体ではなく、顔や声からわかる様々な感覚情報をもとに判断を下していることを感じることができた。
環境情報学部長の脇田 玲 学部長が「“OPEN EXPERIMENTS”」に寄せたステートメントにはこのようにある。
「現代文明は『計算と虚構』の上に成り立っているのかもしれません。このような、不確かな時代を力強くよりよく生きるために、SFCは新しい学問を追求しつづけます。OPEN EXPERIMENTS はその精神を皆さんと共有するための小さな、しかし挑戦的なチャンネルの一つです。」
不確かな時代をいかに生きるかという示唆に富んだ、まさに「公開実験」と呼ぶにふさわしいイベントとなった。